えつの豊漁と遊覧船の安全運航を祈願するために「5月1日(金)大川えつ観光川開き」が大川市小保の若津港で行われました。
 えつは、体長30センチ前後のカタクチイワシ科の魚で、国内では筑後川下流と有明海でしか捕れない魚です産卵のために有明海から筑後川をのぼってくる5月から7月までがシーズンです。体は植物の葉のように前後に細長く、平たいのが特徴です。体側は銀白色の円鱗におおわれ、全体的にはナイフの刃のような外見です。
包丁初めの神事では、えつを包丁でさばき、刺身にして川や海の神にささげられました。
大川商工会議所 津村洋一郎会頭も玉串を捧げられました。


えつ伝説にちなみ、参加者全員で浮桟橋から葦の葉を供しました。


※えつ伝説
遠い昔。筑後川のほとり。渡船場にたたずむ一人の貧しい行脚僧。路銀がなく、船に乗せてもらえず困っている様子。見かねた若い船頭「わたしの船にお乗りなさい渡してあげますから」と、声をかけた。僧は喜んで「ありがとう。わたしにはお礼をする物がない。もし暮らしむきに困ることがあれば、この魚を採ってタシにしなさい。」と、岸辺の葦の葉をとって川に流した。途端に葦の葉は、銀鱗ひかる一匹の魚になった。これがえつのはじまり。旅の僧は、弘法大師であったという。






筑後川でのえつ漁解禁は、5月1日から7月20日までです。
えつはとても繊細で鮮度の落ちが早く、地元でしか味わえない幻の魚です。
あっさりとしており、刺身はもちろん塩焼き、煮つけ、から揚げ、南蛮漬け、えつ寿司など料理は多彩です。
また、えつ漁解禁に合わせて、屋形船の上で獲れたてのえつを食べることもできます。
ぜひ、大川の初夏の風物詩「幻の魚えつ」を味わってみてはいかがですか。


エツ料理観光マップはこちらよりご覧になれます。




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