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インテリアシティとして親しまれる大川の歴史は古く、その起源は約470年前にまでさかのぼる。
当時、大川は日田から筑後川を下ってくる木材の集積地として栄えていた。
多くの船が行き来していた、この街で船大工の技術を生かし、榎津久米之介が始めた指物(さしもの)が大川家具の起源とされる。
大川家具とは、川とともに生き、川とともに暮らしてきた大川だからこそ生まれた産業なのだ。そして今、大川には1,000社以上もの木工関連企業が集まる日本最大級の家具産地になり、伝統と技術の集積地となった。匠の「技」と「心」を守りつつも、伝統に囚われるのではなく、新たな才能を取り入れ進化している。
その一つとして、新ブランド「SAJICA(サジカ)」がある。
大川商工会議所及び地域精鋭企業を核とし、著名なデザイナーや九州大学大学院から構成された「Team Okawa」によって創られた「サジカ」。
『心地よいさじ加減』からきているサジカは、その名の通り和と洋が程良いさじ加減でデザインされている。
日本の住宅事情を考慮したコンパクトさも嬉しい。
今後サジカは、公共の場における木製家具の在り方を模索していく。木は人にぬくもりを与えてくれる。
駅のホームにふとサジカがあったら…心が和むのではないか。
そう考えるのは、私だけだろうか。 |
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